へっぽこナースの気まぐれ日記

猫好き看護師の日々の出来事や思いを綴っていきます

へっぽこナース日記 Vol.12 「病院で死ぬということ」を読んで

職場の上司がこの本を読んで感銘を受けたという話を聞き、 妻が持っていたので

借りて読みました。 1990年に出版された本なので、現在の病院事情とは異なる部分

もありますが、今でもまだ少なからずこの本にかかれているような状況はあるのでは

ないかと思います。

 

最初から最後まで全てよかったですが、中でも「息子へ」の章の「父からの手紙」が自

分には一番響きました。

 

以下、自分に語りかけるような口調で書きます。

中学生の子供がいて、働き盛りという年齢で癌を患い、それを知った後も絶望する

ことなく戦いきって、子供たちに残した手紙。

その書き方、語り方からは情景をありありとイメージすることができ感動した。

子供たちへの愛が溢れていた。この手紙の内容は著者が考えたものであり、内容は

少し出来すぎかもしれないが、ここに出てくる「父」のような父親になれれば理想だ。

 

母は55歳で死に、父は72歳で死んだ。それを考えると、自分も長くは生きられない

のではないかと感じる。 健康な人はいつまでもこのまま生きていられると思っている

感覚があるかもしれない。若くて、身近に死を経験していない人ならなおさらそうだ

ろう。 当たり前だが、人間いつ何が起こるかわからないし、病気や事故で命を落とす

こともある。 あなたが子供ならいつまでも親が健康でいてくれると思っている人も

いるだろう。

 

でも実際そんなことはなく、今まで健康に生活していた人がある日突然病気になること

もあり、時には短い間に命を落としてしまうことだってある。

そういうことがいつ自分の身に起こるかわからないということを考えて、今を大事に

生きてほしい(生きたい)と思う。 生きている間に色んなことを話したり、聞いたり、

時には喧嘩したり、そうやってお互いに向き合って後悔しないようにしてほしい。

 

ブログのタイトルは「病院で死ぬということ」を読んでというタイトルでしたが、

その中のほんの一部分の感想になってしまいました汗

 

長生きしたいとは思いませんが、死後も人の記憶に残り、良い影響を与え続けられる

ような生き様でありたいなと思います。